ホリデーシーズンに5番街の真ん中にオープンしたアメリカンガールを取材した。シカゴに次いで2店目だが、一見可愛くない人形がナントこの5年間で800万個、本は9000万冊売れているから驚いた。米国では30年ぶりの出生率の高さが裏付けるように、街中にはベビーカーが目立つし子供服専門店がとにかく多い。日本の現状を考えると「環境が恵まれているのよ」なんて簡単に反論したくなるが、NYの公立学校の退廃ぶりは深刻だし私立に通わせるためには相当な経済的な負担を強いられる。ではなぜ、女性たちは出産に積極的なのか、今後番組中の「How about baby」で取材していこうと思う。
イラクで日本人2人が殺害された。こちらの夜のニュースではほぼトップの扱い。米国では連日イラクに関するニュースが報じられ犠牲者の数が戦争中よりも多くなる中、同盟国とされる英国、イタリア、スペインに次いで日本にも犠牲者が出たのは相当なショックだ。サンクスギビング(感謝祭)で故郷に帰った人のUターンラッシュの映像を眺めながら、後戻りできない現実は、もはや米国だけの悩みではなくなったんだと痛感した。翌朝のニューヨークタイムズも一面はこのニュース。しかし、記事の内容は米国の同盟国である日本が自衛隊を派遣する矢先に攻撃するのは意識的な反抗だ、としており小泉首相が「これまで通り、何も変わらない」と発言しただけに自衛隊派遣への是非などは触れられていない。自国の犠牲を考えるとやむをえないが、現地の記者会見では治安の悪化を危惧する質問が相次いでいた。NYは民主党の牙城だから一般の人たちからはイラクに関して否定的な声が多い。それでも自分たちが選んだ大統領を公に批判する人は少ない。サプライズで戦地を訪問しターキーを食べたブッシュは下降カーブを描き続ける支持率を少しは持ち直したかもしれない。でも私の気持ちはNo more WAR!!